こんにちは。副業FXトレーダーのTOSHIです。
今回は移動平均線について解説していきます。
あなたは移動平均線を実際にトレードで使っていますか?
移動平均線はFXのインジケーターの中でも、超ベーシックで、かつ使いやすい指標です。
移動平均線の使い方をマスターすれば、相場の流れをつかむことができますので、より優位性の高いトレードができるようになります。
というわけでこの記事では、
- 移動平均線とは何か?
- 移動平均線を使ったトレード法
上記を掘り下げていきます。
実践に活かせる具体的な方法を解説していきますので、ぜひ最後までおつきあいください。
それでは早速いきましょう。
移動平均線とは?
それでは最初に、「移動平均線とは何か?」ということについて解説します。
✅ 移動平均線とは、ローソク足の終値の平均値を線で結んだものです。
こちらが移動平均線ですね。
なので、短い期間の移動平均線はアップダウンが激しい曲線となり、逆に長い期間の移動平均線は平坦で緩やかな曲線を描きます。
移動平均線の期間について
移動平均線はどの期間の平均値をとるか、チャートツール上で設定することができます。
一般的には、短期・中期・長期の3パターンに分けられます。
短期 | 5日 or 10日間 | 1 or 2週間の土日を除いた期間 |
中期① | 20 or 25日間 | 1ヶ月の土日を除いた期間 |
中期② | 75日間 | 3ヶ月の土日を除いた期間 |
長期 | 200日間 | 1年間の土日を除いた期間 |
上記のとおりです。
どの期間を使用すればいいかについては、後ほどおすすめの使い方をご紹介します。
移動平均線の種類
移動平均線にはたくさんの種類があります。
主なところでいくと、
- 単純移動平均線(SMA)
- 指数平準移動平均線(EMA)
- 加重移動平均線(WMA)
このあたりです。
単純移動平均線は、その名の通り終値の平均を単純計算したものです。
指数平準移動平均線は、単純移動平均線よりも直近の価格を重視したもの。
加重移動平均線は、単純移動平均線より直近の価格を重視しているものの、過去の価格があまり考慮されていないものになります。
どの移動平均線を使えばいい?
SMA、EMA、WMAと主な移動平均線を3つあげましたが、
結論、SMAかEMAのどちらかを使えばOKです。
理由は、この2つのどちらかを使っている人が圧倒的に多いからです。
多くの人に使われているインジケーターは、それだけ意識されているということなので、当然ながら機能しやすいですよね。
なので、移動平均線を使うのであれば、SMAもしくはEMAのどちらかでOKです。
SMAとEMAはどっちを使えばいい?
SMAとEMAについては、ぶっちゃけどっちを使ってもOKです。
そんなに大きくは違わないですからね。
まあしかし、あえて言うなら、
- SMA ・・・ リスク回避型
- EMA ・・・ リスク先攻型
こんな感じです。
SMAは、平均値とローソク足の乖離が大きいので曲線が緩やかになります。
なので平均値をつかみやすく、ダマシが少なくなります。
しかしその反面、反応が遅いのでエントリータイミングも遅れますね。
エントリータイミングが遅れるということは、利幅が小さくなるということです。
EMAは、直近の値動きに敏感に反応するため、いち早く相場の変化に気づくことができます。
ですがチャンスだと思ってエントリーしたら、実はダマシだったみたいなことが起こりやすいです。
なので、ある程度リスクをとって早めにエントリーしたい方はEMAって感じですかね。
繰り返しますが、そんなに大きな違いはないので、あまり考えすぎずに自分に合ってる方をざっくりで選べばOKです。
移動平均線の使い方
それではここから、移動平均線の具体的な使い方について解説してきます。
移動平均線を使えばエントリーポイントが明確になりますので、ぜひ参考にしてみてください。
ローソク足と移動平均線の関係
まずはローソク足と移動平均線の関係を理解しておきましょう。
- ローソク足が移動平均線の上にある場合
- ローソク足が移動平均線の下にある場合
パターンとしてはこの2つがあります。
①は価格が平均を上回っている状態ですので買いを狙っていきます。
②は逆に価格が平均を下回っている状態ですので売りを狙っていく場面です。
ゴールデンクロスとデッドクロス
ローソク足が移動平均線を上に抜けて交差するポイントをゴールデンクロス。
ローソク足が移動平均線の下に抜けて交差するポイントをデッドクロスと言います。
上記のとおりです。
✅ 移動平均線を使ったエントリーポイントとしては、
- ゴールデンクロス ・・・ ロング
- デッドクロス ・・・ ショート
これが教科書通りのやり方となります。
投資家の心理
ここで、相場がゴールデンクロスするときとデッドクロスする時の投資家心理について考えてみましょう。
ゴールデンクロスは、買いポジションを持っている投資家がマイナスからプラスに転じるポイントになります。
今まで含み損があったのがなくなり、利益が出始める瞬間となりますので、追撃を考え始めるわけです。
つまりここで買いポジションが入りやすくなるということですね。
売りポジションを持っている投資家としては、プラスがマイナス転じるわけなので、慌てて損切りを考え始めます。
つまり決済の買い注文が入りやすくなるということです。
デッドクロスはその逆になりますね。
買いポジション・売りポジションを持っている投資家の売り注文が入りやすくなります。
こうやって考えると、ゴールデンクロスとデッドクロスがそれぞれロング・ショートエントリーのポイントになるということが分かりますよね。
2本の移動平均線を使ってエントリーする方法
これまで移動平均線を1本使ってエントリーポイントを探す方法をご紹介しましたが、
ここからは2本使う方法をご紹介します。
2本使う理由はダマシを減らすためです。
ローソク足と移動平均線が交差するポイントは確かにロング・ショートするポイントになりますが、シナリオ通りにいかないことが多々あります。
なので、移動平均線を2本使い、この問題を解消します。
それでは具体的な方法について解説していきますね。
短期線と中期線を使う
2本の移動線とは短期線と中期線です。
やり方は先ほどローソク足と移動平均線が交差する際にエントリーする方法をご紹介しましたが、これと同じですね。
短期線が中期線をゴールデンクロスする際にロング。
短期線が中期線をデッドクロスする際にショートをしていきます。
はい。こんな感じです。
ちなみにこれをローソク足と移動平均線でやろうとすると、
こんな感じで何度もローソク足と移動平均線が交差するのでどこでエントリーすればいいか分からなくなります。
こういったダマシを減らすために移動平均線を2本使ってエントリーポイントを見極めていくということですね。
短期線と中期線は何日間にすればいい?
短期線と中期線の期間についてですが、いくつかのパターンを試してみるといいと思います。
ゴールデンクロスとデッドクロスのポイント
では、ゴールデンクロス・デッドクロスでエントリーする際のポイントを解説します。
上記がポイントです。
例えば、こういったところで入るといいです。
長い下落トレンドの後にトレンドが転換しているのが分かると思います。
交差する直前に入るか交差した後しばらく様子を見るか、そのあたりは微調整が必要ですが、ある程度このゴールデンクロスの前後であれば利益を上げることができます。
なのでできるだけ長いトレンドが続いた後のクロスで入るのがいいですね。
ちなみに移動平均線が何度も交差している時というのはレンジ相場です。
つまり方向感がない状態ですので、ここではトレードしない方のが正解。
また、トレンドが長く続いている時は、そのまま順張りしていきましょう。
つまり、移動平均線の間隔が縮まらずにずーっと続いてる状態ですね。
この場合はトレンドフォローができますので、乗っかっていきましょう。
一番かんたんなのは、このパターン(トレンドフォロー)ですね。
2本の移動平均線がどのような状態なのか確認して、エントリーをしていきましょう。
最後に
ではまとめに入ります。
- 移動平均線とはローソク足の終値の平均値を結んだもの
- 移動平均線を使うのであればSMAかEMAがおすすめ(どっちでもOK)
- ローソク足が移動平均線の上か下かでトレンドを判断できる
- ゴールデンクロスではロング、デッドクロスではショート
- 2本の移動平均線を使えばダマシが減るので効果的
上記のとおり。
移動平均線を使えば、環境認識ができ、かつエントリーポイントをつかむことができます。
ぜひ実際のトレードに活かしてみてください。
それでは今回はこの辺で。