今回は「通貨ペアとは何か?」というところを解説していきます。
FX初心者の方やこれからFXを始めようと思っている方にとって、最初のハードルが通貨ペアについて理解することです。
ここを分かっているのと分かっていないのとでは、FXの結果に大きな差が出てきます。
というわけでこの動画では、
- 通貨ペアとは何か?
- 通貨ペアがなぜペアになっているのか?
- 通貨ペアのメカニズム
このあたりを解説していきます。
FXの基本のところになってきますので、しっかり理解して今後のトレードに活かしてくださいね。
それでは早速いきましょう。
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通貨ペアって何?
通貨ペアとは、2つの通貨を1つのセットにしたもので、FXにおける商品にあたります。
株式投資では、Apple、Microsoft、Amazonなどの銘柄を売買するのに対し、FXでは通貨ペアを1つの銘柄として売買します。
なのでまず最初に理解してもらいたいのが、通貨ペアは1つの商品だということです。
この通貨ペアを、
- 安く買って高く売る
- 高く買って安く買い戻す
このいずれかの方法で利益を上げることができるということになるわけですね。
通貨ペアはなぜペアになっているのか?
ではここから通貨ペアをもう少し掘り下げて解説していきます。
通貨ペアは1つの商品とはいえ、なぜか2つの通貨がセットになっています。
ここがちょっとややこしいですよね。
例えば、USD/JPYは米ドルと日本円のペアです。
ではなぜこの2つはペアになっているのでしょうか?
理由は、FXの取引というのはある通貨を売って、他の通貨を買うことで取引が成立するからです。
ちょっと分かりづらいですかね。
説明します。
例えばドル円をロングする場合、取引ツール上ではドル円の「買い」ボタンを押します。
これは正確に言うと、円を売ってドルを買っているわけです。
FXで買い注文を入れる時は通貨ペアの右側の通貨を売って、左側の通貨を買っていることになります。
逆に売り注文を入れる時は通貨ペアの右側の通貨を買って、左側の通貨を売っていることになります。
なので、ドル円を買うということは、円を売って、ドルを買っているというになりますし、
逆にドル円を売るということは、円を買って、ドルを売っているということになるわけです。
FXは通貨の売買によって取引が成立します。
なのである通貨を買うということは、そのために違う通貨を支払わなければいけないわけです。
米ドルは米ドルで買うことはできません。
円・ユーロ・ポンドなどを支払って始めてドルを買うことができます。
なのでFXの商品は2つの通貨がセットになっているというわけですね。
ということは、どの通貨を売ってどの通貨を買うのかによって、取引する通貨ペアが決まるということです。
円を売って米ドルを買うのであれば、ドル円の買い注文。
米ドルを売ってポンドを買うのであれば、ポンドドルの買い注文をするといった感じですね。
FXは単なる両替
ここまでの説明でうっすら分かってきたかと思いますが、FXは単なる両替です。
両替と言っても1,000円を100円に割るといった両替ではなく、通貨と通貨を交換する両替です。
先ほど「ある通貨を売って、他の通貨を買う」という表現をしましたが、これは単純に通貨と通貨を交換しているだけのことです。
例えば、アメリカに旅行に行く際は、円を米ドルに両替しますよね。
言い方を変えると、円とドルを交換していますよね。
これが先程の表現だと、円を売ってドルを買っているということになります。
つまり、我々日本人がアメリカに旅行に行くときは、ドル円をロングしているということになるわけですね。
ちなみにFXでは買い注文をロング、売り注文をショートと言ったりします。
単なる両替で利益が発生する
FXは単なる通貨と通貨の両替です。
ですが、なぜか両替をするだけでお金が増えたり減ったりするんですよね。
これはなぜでしょうか?
理由は、通貨の価値が刻一刻と変動しているからです。
人気がある通貨は買われるので価値が上がっていきますし、逆に人気のない通貨は売られるので価値が下がっていきます。
これは、物の値段と何も変わりません。
例えば、今トヨタのランドクルーザーの価格がどんどん上がっていってますが、これはランドクルーザーを買いたいという人がめちゃくちゃ多いからです。
つまり人気があるということですね。
人気があるものの価格は上がり、人気がないものの価格は下がる。
これは市場の原理です。
これは通貨にも同じことが言えるというわけですね。
話を戻しますが、FXは通貨と通貨の両替によって利益を上げることができます。
というわけで、このしくみについてもう少し詳しく見ていきましょう。
FXで利益が発生する仕組み
ドル円はドルと円を両替することによって利益を上げることができます。
先程アメリカに旅行に行く際に、私達はドル円をロングしているというお話しました。
そのロングのポジションは旅行から帰ってきた時に決済することになります。
つまり、持っていたドルを円に両替するということです。
例えば旅行に行く時、1ドルが100円だったとします。
その時10万円をドルに両替しました。
すると、10万円が1,000ドルになりますよね。
このうちアメリカ旅行で800ドルを使いました。
ということは、200ドルは使わずに余ったということですね。
そしたらこの200ドルは当然円に戻しますよね。
これが、ロングポジションを決済することにあたるわけです。
旅行に行く前は、1ドルが100円でした。
ですが、旅行から帰ってきた時、1ドルが110円になっていたとします。
ということは、残りの200ドルは、200×の110で22,000円になります。
1ドルが100円のまま通貨の価格が変動しなかったら、おつりは20,000円なんですが、1ドルが10円上がったことで22,000円になったわけですね。
つまり、ドルと円を両替しただけで2,000円の利益を得ることができたことになります。
これがFXのメカニズムです。
通貨の価値が変動することで、単なる両替によりお金が増えたり減ったりするというわけですね。
通貨ペアの価格が変動する要因
それではここから通貨ペアの価格が変動する要因について解説をしていきます。
ドル円を例に見ていきましょう。
ドル円が上昇する要因は2つあります。
- ドルの価格が上がる
- 円の価格が下がる
この2つの要因によって、ドル円は上昇します。
一方ドル円が下落する要因は、
- ドルの価格が下がる
- 円の価格が上がる
この2つが要因となります。
米ドルと日本円はそれぞれ違った値動きをしています。
先程、人気のある物の価値が上がり、人気のない物の価値は下がるというお話をしました。
ということは、米ドルの人気がある時、あるいは日本円の人気がない時にドル円は上がり、
逆に米ドルの人気がない時、あるいは日本円の人気がある時にドル円は下がるということになるわけですね。
つまり、ドル円というのはドルと円のそれぞれの値動きによって決まっているということになります。
よくニュースで、と言われているのを聞いたことがあると思いますが、これは円の人気がなく売られたことによってドル円が上昇したということですね。
ちなみに米ドルと日本円の値動きは、「ドルインデックス」「円インデックス」で見ることができます。
トレーディングビューというチャートツールを使えば、
ドルインデックスは「DXY」円インデックスは「JXY」というシンボル名で検索することができます。
ドル円のトレードをやる際は、それぞれの値動きを見ていくと更に精度の高い取引ができますので、チェックしていくといいかなと思います。
ちなみにトレーディングビューの使い方についてはこちらの動画で解説しています。
気になる方はチェックしてみてください。
まとめ
「通貨ペアとは何か?」というところを解説してきましたが、疑問は解消できたでしょうか?
通貨ペアは1つの商品だと思って取引して全然問題ないのですが、こういったメカニズムであることを理解しておくことも大切です。
通貨ペアの個々の通貨の値動きを見ることで、トレードの精度は一段と上がります。
今後ドルはどうなるのか?円はどうなるのか?
個々の通貨のファンダメンタルズを意識してFXの取引をやっていきましょう。
そうすれば自ずと勝率も上がっていきます。
というわけで今回の動画は以上になります。
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